電力会社2016/10/13

東北電力と東京電力の違いを確認!

東北電力は東京電力エリアに進出し、東京電力よりも割安な新電気料金プランで電力供給を行っています。関東地域で暮らす方にとって東北電力はあまり馴染みがない電力会社だと思われますが、一体どのようなサービスを行い、どれだけ電気料金がお得になるのか確認しておきましょう。

はじめに

電力会社は住んでいる地域の電力会社以外に変更するのが不可能でしたが、電力自由化によりさまざまな電力会社を比較した上で契約できるようになっています。電力会社の中には独自のサービスを展開しているところもあり、どの業者を選んだらいいのか悩んでしまう方も多いでしょう。

選定する基準としては、どのような電力会社でどれだけの販売実績があるか、電気料金プランやサービスの内容、そしてライフスタイルに適した内容になっているかということが考えられ、それぞれのポイントについて各社の比較が欠かせません。

東北電力とは?

東北電力は広範囲に渡る東北地方一帯と新潟県に電力供給を行う電力会社で、2016年4月の電力自由化から東京電力エリアにも電力供給を開始しています。ここでは、具体的なサービス内容やこれまでの電力販売の実績などを見ていきましょう。

提供している東北電力はどんな会社?

東北電力は宮城県仙台市に本社を置く電力会社で、昭和26年の創業以来東北地方もの電力を支えています。東北電力では再生可能エネルギーの導入を積極的に進め、宮城・福島・青森県にメガソーラー発電所、秋田県には大規模な風力発電所など、各地の気象条件を考慮した電源開発を進めています。

東北電力のこれまでの電気の販売実績

東北電力の電力販売量は、2007年の840億7,200万kWhがピークで、次いで多かったのが2010年の827億600万kWhです。2011年は東日本大震災の影響により753億400万kWhまで落ち込み、その後回復しましたが以前のような数値には戻っていません。

2015年度には再び750億5,700万kWhまで下がっていますが、これは震災の影響により東北地方を離れる人が増加するなど、東北地方全体の人口減少が影響しているものと考えられます(1)。

東北電力と東京電力の違い

東京電力エリアで電力供給を始めた東京電力ですが、東京電力とはどのような違いがあるのか、電気料金プランやサービス内容などを比較してみましょう。

東北電力と東京電力の従量電灯Bの違い

東北電力では首都圏向けとして『よりそう、でんき』という電気料金プランを電力自由化から始めました。そこで、この新電気料金プランと東京電力の従量電灯Bの違いを見ていきましょう。

料金表の違い

東北電力の『よりそう、でんき』は2段階制の電気料金プランで、これまでの電気料金プランとは若干の違いが見られます。

○東北電力(よりそう、でんき)(2)
基本料金
3kVA…842.4円
4kVA…1,123.2円
5kVA…1,404.0円
6kVA…1,684.8円

電力量料金
最初の300kWhまで…22.76円/ kWh
300kWh超過…30.02円/ kWh

○東京電力(従量電灯B) (3)
基本料金
10A…280.80円
15A…421.20円
20A…561.60円
30A…842.40円
40A…1,123.20円
50A…1,404.00円
60A…1,684.80円

電力量料金単価
最初の120kWhまで…19.52 円/kWh
120kWh超過~300kWhまで…26.00円/kWh
300kWh超過…30.02円/kWh

東北電力と東京電力の電気料金プランは2段階と3段階という違いこそありますが、料金自体にあまり大きな差は生まれないようにも見えます。基本料金は表示上は異なりますが、契約容量は同じものになります。では、どれだけの差があるのかを試算してみましょう。

計算結果

東北電力と東京電力、それぞれどれだけの違いがあるのか比較するために、使用電力量を5つに分けて従量料金部分を試算してみます。
○200kWh 東北電力…4,552円 東京電力…4,422.4円
○250kWh 東北電力…5,690円 東京電力…5,722.4円
○300kWh 東北電力…6,828円 東京電力…7,022.4円
○350kWh 東北電力…8,329円 東京電力…8,523.4円
○400kWh 東北電力…9,830円 東京電力…10,024.4円

以上のように、使用電力量が250kWhまでは東京電力が安く、300kWhを超える場合は東北電力がお得になることが分かりました。

こんな人はお得!

東北電力に契約を乗り換えることで、多くの方が電気料金を特にできるようですが、使用電力量が極端に少ない家庭では逆に割高になる可能性があります。その分岐点は、上記の計算結果から300kWhであると考えられ、これよりも多く電気を使用するのであれば契約変更を考えてみるとよいでしょう。

東北電力と東京電力のポイントの違い

東北電力と東京電力ではポイントサービスを提供していますが、それぞれ独自のポイントサービスのようです。電気料金にポイントサービスを加えることでお得になる金額が異なってくるかもしれませんので、この部分も注目しておきたいポイントです。

ポイントの種類の違い

東北電力では『よりそうeポイント』というサービスがあります。ポイントの貯め方は、『よりそうeねっと』のサービス利用に応じて25~100ポイント貯まります。ポイントは東北各地と新潟県の郷土料理などと交換できるほか、商品券への交換、電子マネーの交換、各地域への寄付金なども可能です。

東京電力ではコンビニや各提携先企業のサービスで利用できる『Pontaポイント』『Tポイント』が貯まります。こちらは普段の暮らしに密接したサービスと言えます。

年間でつくポイントの量の違い

東北電力のポイントサービスは、クレジットカード払いを指定すると25ポイント、検針票ではなくWeb上の利用明細に切りかえると50ポイントをそれぞれ毎月貰えます。1ヶ月あたり75ポイント、年間で900ポイントになります。1ポイントがいくらになるのかは明記されていませんが、東北電力のよりそうeポイントをWAONポイントに交換すると交換率が2倍になります(4)。

東京電力のポイントサービスは、『Pontaポイント』『Tポイント』ともに1,000円につき5ポイント付与されます。年間電気料金が20万円で1,000円分のポイントを貰えます。

こんな人はお得!

どちらもポイントを貰えてライフスタイルにあわせた使い道を選べるという点で共通しています。ただ、東北電力はWAONに交換する際にポイントが倍付けされるという点や美味しい食材が多くある東北・新潟地方の食品と交換できるというメリットがあります。直接的な割引ではなく、現物での割引に魅力を感じられる方には大変お得でしょう。

東北電力と東京電力の電源構成の違い

東北電力の電源構成は石炭火力が40%で最も多く、ガス火力36%、水力13%、新エネルギー等6%などとなっています 。原子力発電所は2基ありますが、いずれも稼働停止中のため、不足している電力を東京電力から融通してもらい賄っているようです(5)。

一方、東京電力はガス火力65%、石炭火力18%、石油火力6%で火力発電が全体の約90%です。そして、再生可能エネルギーによる発電が火力発電に続いて多くなっています(6)。こちらも原子力発電所はありますが、同様に稼働していません。

こんな人は要チェック!

どちらも火力発電の割合が多数を占め、再生可能エネルギー比率は小さくなっています。ただ、東北電力では各地域の気象条件を有効活用し、太陽光や水力・風力・地熱発電所の建設と運用を進めています。

再生可能エネルギーは地球にやさしいエネルギーと言われることもありますし、自然界のエネルギーを活用するため他の発電方法よりも安心で安全な発電方法です。特に環境保全について関心が高い方は電力会社の発電方法に注目しておきましょう。

東京電力から東北電力への変更方法

東京電力から東北電力へ契約を乗り換えるには、まずは『よりそうeねっと』に登録することから先決で、会員ページから手続きを行います。申し込みする際に東京電力から届く電気使用量のお知らせを確認しながら行うとスムーズです。

申し込みに際して東京電力との契約は解約になりますが、その手続は東北電力で行うため利用者側で手続きを行う必要性はありません。

注意点

東北電力に契約を切り替えるにあたり、気をつけておかなければならない点もあります。まずは、本当に電気料金が今よりもお得になるのか、そして加入や解約の条件について、あらかじめ確認しておくことです。

本当に安くなるかをあらかじめ計算してみる

東北電力に切り替えることにより東京電力よりもお得な電気料金になるケースが多いようですが、実際の使用電力量は各家庭で異なるため、毎月の検針票を確認しながらシミュレーションしてみましょう。使用電力量は1年を通じて同じではない家庭が多いはずですので、さまざまなケースを想定しながらシミュレーションすることをおすすめします。

東北電力の入会・解約条件

東京電力エリアに供給する東北電力の電気料金の支払い方法は、すべてクレジットカードのみの取り扱いになります。また、契約期間は1年間の自動更新で、1年未満で契約の廃止や変更を希望する場合、解約違約金はありませんが契約に伴い必要になった工事費用などを請求される場合があります。

まとめ

電力自由化は電気料金を下げられる新しい仕組みです。東京電力エリアでサービスを開始した東北電力に契約を乗り換えることで、これまでの電気料金よりもお得で、さらにポイントも貯められることが分かりました。せっかくの新しい制度ですから、まずは東京電力と東北電力の電気料金プランを比較してみましょう。

(参照元)
こちらは以下を参照しています。
(1)販売電力量の推移、東北電力株式会社、http://www.tohoku-epco.co.jp/comp/gaiyo/gaiyo_data/hanbai.html、2016/08/28引用
(2)首都圏のお客さま向け料金プラン、東北電力株式会社、http://www.tohoku-epco.co.jp/dprivate/menu_t/index.html、2016/08/28引用
(3)従量電灯B・C|電気料金プラン、東京電力エナジーパートナー株式会社、http://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/old01.html、2016/08/28引用
(4)お客さまのニーズにより沿う、お得なサービス①、東北電力株式会社、https://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/__icsFiles/afieldfile/2016/07/28/b1192400.pdf、2016/08/28引用
(5)ファクトブック1.電力供給、東北電力株式会社、http://www.tohoku-epco.co.jp/ir/report/factbook/pdf/fact01.pdf、2016/08/28引用
(6)エネルギー別発電電力量構成比(含他社受電)|数表でみる東京電力、東京電力ホールディングス株式会社 http://www.tepco.co.jp/corporateinfo/illustrated/electricity-supply/output-energy-source-include-j.html、2016/08/28引用

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