電力自由化2016/11/21

スマートメーター(電気メーター)の見方やその仕組みを知ろう!

目次

1)はじめに
2)電気メーターの種類
3)スマートメーターが導入された目的
4)電気メーターの見方
5)おまけ:電気料金プランの変更で電気代が大幅に安くなる!?

はじめに

2016年の電力自由化で導入が進むスマートメーターをご存じでしょうか?スマートメーターは電力自由化後の私たちの生活に無くてはならない設備の一つです。ではそのスマートメーターはどのようなもので、どんな役割を果たしているのでしょう。今回はスマートメーターの見方を紹介しながら、スマートメーターの種類や導入の背景、さらにはその問題点についても紹介していきたいと思います。

スマートメーターは電気メーターの一種

まずスマートメーター自体のことについて知っておきましょう。スマートメーターとは、これまでのアナログ式に代わって順次設置される予定の、デジタル式電気メーターです。デジタル化を果たしたことにより、電力自由化後のさまざまな仕組みに対応しており、このスマートメーターが無ければうまく機能しない仕組みもあります。家庭における電力自由化の顔と言えるかもしれませんね。

電気メーターの種類

スマートメーターの見方を見ていく前に、電気の使用量を計測する電気メーターにはいくつかの種類があることを知っておきましょう。スマートメーターが登場する以前から大きく分けて2種類の電気メーターがあり、それぞれ構造が異なります。

種類と仕組み

電気メーターにはアナログ式誘導型電力量計と電子式電力量計、さらに電力自由化で導入されるスマートメーターが存在しています。それぞれ仕組みが異なりますが、スマートメーターにはこれまでの電気メーターにはない独自の機能が付与されていることに注目です。

1. アナログ式誘導型電力量計

アナログ式誘導型電力量計は、簡単に言えば電気によって内部の円盤を回転させ、その回転数によって電力量を表すという仕組みを採用しています。電気を使用すると、電源からメーター内部のコイルに電流が流れ、コイルにつながった電磁石が円盤に回転力を発生させます。この回転が計量装置のギアを回転させることで、電気の使用量が数値化されるのです。

2. 電子式電力量計

電子式電力量計はアナログ式誘導型電力量計とは全く違う仕組みを採用しています。内部で回転する円盤やギアといったものは存在せず、全てが半導体で構成された電子回路内で計算されるのです。電気を使用すると、電源から半導体でできた演算機へと電圧が入力され、アナログ信号からデジタル信号への変換処理が行われます。その後デジタル信号へ変換された電圧を使用して電力を計算し、その結果を電力量計の液晶に表示しているという仕組みになります。

3. スマートメーター

スマートメーターは電子式電力量計の仕組みに加え、ネットワーク通信機能を備えた次世代型の電気メーターです。30分ごとに消費電力量を自動計測するほか、通信機能を使ってリアルタイムな消費電力量の情報を提供し、PPSが提供するITサービスにも活用されます。電力自由化ではこのネットワーク通信機能が大きな役割を果たすことになり、今後はスイッチングや家電製品の省電力機能、HEMSといったさまざまなサービスと連動する予定です。

スマートメーターが導入された目的

スマートメーターはスマートグリッドという考え方と関係しており、簡単に言えばこのスマートグリッドを実現するために導入されたと言えます。スマートグリッドとは次世代送電網を意味し、送電網の自動化や効率化、再生可能エネルギーの利用拡大などを目的にした考え方です。しかしスマートメーターには、このスマートグリッド実現以外にもいくつかの目的があるのです。

電力会社の人件費の削減

スマートメーターは電気使用量を30分単位で自動計測し、さらにその計測データをネットワーク通信機能によって電力会社に送信できます。これによって毎月電気の使用量を確認するための検針員の人件費が削減可能です。

電力使用量の精度向上

従来のアナログ式電気メーターでは、電気メーター内部の円盤やギアの劣化により、電力使用量の精度が落ちてしまうリスクがありました。しかしスマートメーターはデジタル方式のため経年劣化が少なく、計測の精度も高いため、電力使用量をより正確に把握できるようになります。

メーターの耐久性向上

既に述べたように、アナログ式の電気メーターは内部で実際に稼働する円盤やギアといった部品を使用していた都合上、経年や環境によって劣化してしまう可能性があります。しかしスマートメーターは内部で稼働する部品がなく、半導体で作られた回路で構成されているのです。半導体シリコンは円盤やギアといった機械部品とは異なり、175度以上のの高温に連続してさらされない限り故障率は低いと言われています。(1)そのため、電気メーター自体の耐久性が向上すると考えられているのです。

スマートメーターと電気料金

スマートメーターの導入によって電気料金プランにも影響が出ると考えられます。これまでは毎月決まったタイミングでのみ確認できた電気の使用量や電気代ですが、電力自由化後はより柔軟に自分の電気使用量が確認できるのです。節電対策の効果や電気の使用量が増える時間帯、それに応じた家電製品の使い方など生活の中で応用できる部分は多いでしょう。

見える化で最適なプランがわかる

スマートメーターは電気使用量の『見える化』が大きなテーマとなっています。自分の電気使用量が具体的に見えるようになれば、生活に適した電気料金プランの選択に大いに役立つでしょう。特に時間帯別に電気代単価が変化するようなプランでは、スマートメーターのリアルタイムな電気使用量が威力を発揮しそうですね。さらにこれまでなんとなく行っていた節電対策にも、やり甲斐が出てくるでしょう。

電気メーターの見方

電気メーターはメーターの種類によって見方が異なります。では電気メーターはどのような場所にあって、そこに表示されている数字はどうとらえれば良いのでしょうか。

場所

電気メーターは適当な場所に設置されているわけではありません。電気メーターの設置場所には一定のルールがあり、それは『検針、検査が容易なこと』『適正に測定可能なこと』『設置と取り外しが容易なこと』というものです。一戸建て住宅であれば外壁の見やすい場所、マンションなどの集合住宅では部屋の入り口上部や、入り口脇に設置してあることが多いでしょう。

数字の見方

基本的に電気メーターには5桁~7桁の数字が表示されているはずです。しかしその数字がそのまま電気使用量になるわけではありません。

1. アナログ式誘導型電力量計

アナログ式の場合、回転する5桁の数字が表示されているはずです。一番右側の1桁は小数点以下ですので、特に気にする必要はないでしょう。よって左側4ケタの数字に注目してみてください。この数字は『指示数』と呼ばれるもので、これまでの電気使用量を積算しています。この指示数を毎月決まった日時に確認し、その数字の差から毎月の電気使用量を算出しているのです。たとえば、前月の30日時点で指示数が『3510』であり、当月の30日に『3820』となっていれば、1カ月の電気使用量は310kwhということになります。

2. 電子式電力量計

基本的にアナログ式と見方は同じですが、指示数の他にいくつかの数字が掲載されている場合があります。これは再生可能エネルギーの売電契約や、時間帯別の電気使用量を表示しているものです。また、表示方法はデジタル液晶方式になっていることがほとんどです。

3. スマートメーター

スマートメーターはこれまでの電気メーターとは見方が多少異なります。まずデジタル液晶に表示された数字は2つのパターンを交互に繰り返していることを知っておきましょう。パターン1は数字の右側に矢印がなく、パターン2は数字の右側に矢印が表示されます。矢印のないパターン1が指示数で、これをもとに電気の使用量を計算でき、矢印があるパターン2は再生可能エネルギーなどを電力会社に買い取ってもらう場合の、買い取り量を示しています。(1)

スマートメーターの問題点

スマートメーターは非常に便利で、電力自由化後の生活に欠かせない機能を有していますが、いくつかの問題点も指摘されています。特にネットワーク通信機能を通じて個人情報につながるような、生活の詳細な情報が洩れるのではないか、という指摘があるのです。

個人情報が詳細に渡るまで明示されるのでプライバシーが問題になる

スマートメーターは設置されている家庭の内部で電気をどのように使用しているかという情報を、事細かに読み取ったうえで送信します。この電気使用量の詳細な情報が、家庭内の生活スタイルや個人情報の漏洩につながり、プライバシーの侵害に繋がるのではないかという問題があるのです。確かに現代社会では電気に大きく依存した生活スタイルとなっており、電気の使用量から家庭内の様子をある程度推測することが可能です。スマートメーターのような高機能の装置では、この情報をさまざまなサービスに利用するため、情報の漏えいや意図しない拡散のリスクがあると言えます。

まとめ

スマートメーターは電力自由化後、順次導入が進められ、いずれは日本国内のほぼすべての家庭に設置されることになります。さらに今後はPPS各社のITサービスやHEMSとも連結され、エネルギー政策の中心になっていくでしょう。自動計測やネットワーク通信機能を持つスマートメーターについての知識をつけ、適切なサービス利用や自己防衛などに役立てていきたいものですね。

おまけ:電気料金プランの変更で電気代が大幅に安くなる!?

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2016年4月に始まった電力自由化により電気料金プランの変更が可能になり、すべての家庭で自分にあった電気料金プランを選べるようになりました。

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(参照元)
こちらは以下を参照しています。
(1)東京電力パワーグリッド、よくある質問 > スマートメーター設置後について > スマートメーターはどのように読むのですか?、東京電力パワーグリッド、-、http://www.tepco.co.jp/pg/faq/faq.html、2016/5/26引用

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